アメリカで無痛分娩で出産!その③:退院から生後1ヶ月まで【スケジュール編】

退院してから生後1ヶ月までは、新生活への適応や、病院に行くなど、いろんなことがありました。その③では、アメリカで無痛分娩で出産して、退院してから1ヶ月間のスケジュール、生活スタイル、必須アイテムをまとめました。すごく長くなってしまったので、この記事ではスケジュールについて、次の記事で生活スタイル、必須アイテムについてまとめました。

周囲から聞いていた話では、最初の1ヶ月は疲弊して何もできないイメージでしたが、想像していたよりかは心も体もある程度の余裕をもって育児に取り組めたと思います。その理由としては、この3つが大きかったと思います。

  • 無痛分娩で出産によるダメージが少なかった
  • 産後すぐ退院させられたことで、すぐに新生活に切り替えられた(切り替えさせられた笑)
  • 夫が育休を取得して2人体制で対応できた

私が手伝って頂いた助産師さんは、お願いすれば食材の買い出しや、料理なども手伝ってくれるのですが、結局2回自宅に来てもらって育児の指導を受けただけで、後は特に外部の助けを得ることなく乗り越えられました

アメリカでの育児は、親に手伝ってもらうこともできませんし、かなり不安があったのですが、この最初の1ヶ月を夫と2人で乗り越えたことで、夫も子育てに対して強い責任感をもってくれました。今では夫はおむつ替えもミルクもあやすのもお手の物で、子供を預けて私だけお出かけもできています。上に書いた3点のような好条件がそろったおかげもありますが、結果的にアメリカというawayな環境で子育てを始められたのは良かったと思っています。

Contents

スケジュール

生後1週目

(0-2日目)入院

出産の様子はこちら、入院の様子はこちらの記事にまとめました。

  • 息子の成長

予定日を3日過ぎた41週目に生まれてきました。

体重・身長・頭囲:3135g・49cm・35cm

 

(3日目・退院翌日)1回目の小児科検診→再入院

入院中に息子の血液型を調べてもらったところ、A型で、私がO型でA型に対する抗体があるので、息子に移行したこの抗体が、息子の赤血球を攻撃してビリルビンが産出される可能性があるとの指摘を受けて、退院翌日に1回目の小児科検診を予約しました。

出産して3日目、私の体はボロボロで、自宅から近い小児科を選んだのは本当に正解でした(それがたまたまレベルの高い病院だったこともラッキーでした)。会陰裂傷で縫った傷口が痛むのと、緩んだ骨盤がぐらついて時々鋭い腰痛がはしるので、ゆっくりとしか歩けず、かなり遅刻しました笑 初めての子連れでの外出ということもあり、もっと時間に余裕をもつべきでした

ちなみに、外を歩いていたら、何人もの人に「Congratulations」と言われました。今思えば、たしかにかなり小さかったので見てすぐ新生児とわかったのだと思います。これはかなり嬉しかったです。

  • 息子の成長

生理的体重減少によって、飲む量よりも出ていく水分量が多く、体重が減っていました。

体重・身長・頭囲:2885g・50.8cm・34.4cm

  • 検査内容

・身長や体重以外に、反射運動など全身状態を確認しました。

・肌の乾燥が気になりましたが、気になるならローションで保湿するといいとのことで、この時期の保湿は必須ではないとのこと。

・母乳の量の不足については、ミルクはとりあえず毎回15 mlを追加であげればよいとのこと。次の検診で体重を測ってまた調整していこうという指示でした。ボトルなどは特に殺菌する必要はなく、洗剤で洗って自然乾燥ではなく水分を拭き取ればよいとのことでした。気になるようであれば、こういった便利アイテムも存在します。

・息子は生後数日はおしっこを全然していなかったのですが、うんちに吸収されている分もあるだろうし、今から24時間以内に4回出れば問題ないとのことでした。うんちよりもおしっこの回数をトラッキングすることが大事と言われました。うちではぴよログで毎回記録していました。ぴよログはAmazon Alexaに対応したようなので、口頭で記録できるようにしても便利かと思います

・別の記事で詳しくまとめますが、顔が少し黄色く、小児科の先生には問題ないと思うが、気になるなら検査するよ、と言われたのでビリルビンの値を検査したらひっかかり、この日の夕方から息子だけ再び入院して光線療法をうけることになりました。同じ時期に出産した日本人の知人も再入院していたようで、日本人は欧米人よりもビリルビン検査によくひっかかると助産師さんには言われました。

光線療法による治療の様子↓

 

(4日目)退院&1回目の助産師さん訪問

ビリルビンの値が下がったので、朝無事に退院しました。

また、この日は助産師さんに自宅に来てもらい、子育て環境の整備、授乳の方法について相談をしました。

  • 子育て環境の整備

どこに何をおいて、どういう動線で子育て(授乳、おむつ替え、寝かしつけ)するのが最適かを相談しました。

詳しくは、次の記事の「生活スタイル」に書きました。

  • 授乳の方法

・この日からおっぱいの張りがひどく、岩のようになっていて、これからどうやって軌道にのせていけばいいか相談しました。左右差もあり、出の悪い方から始めて左右10分ずつくらい、それでも張るようなら搾乳することになりました。この時期は、1回の授乳時間を長くとるよりも、頻繁にあげることの方が大切だそうです。この時期は母乳の量も変わっていきますし、欲しがるようならどんどんあげます。時々搾乳すると、どれくらいでているのか把握することもできます。また、いろんなポジション(横抱き、縦抱き、フットボール抱き)であげることで、より多くの乳管を開通させることができるみたいです。おっぱいの張りには、乳房全体のマッサージや、こうしたアイテムの活用が効果的です。

こんなハーブティーもおすすめしてもらいました。個人的にはかなり好みの味でした。

・乳首が痛む場合は、他の記事にも書いた乳頭保護器や乳頭保護クリームを使うのに加えて、搾乳してあげるのも1つの手です。

ちなみに搾乳機は保険で事前に無料でもらえました。特に何もアクションは必要なく、ある日突然電話がかかってきて、複数の選択肢の中から欲しい搾乳機を選んでと言われ、選んでから数日後に郵送されてきました。電話がこなかったら、かかりつけの産婦人科医に尋ねた方がよいかと思います。Medelaが一番有名かと思いますが、評判が良いと聞き、私はSpectra S2を選んでみました。保険で選べたのはコード充電タイプのS2で、充電式タイプのS1は選べませんでした。組み立て方や使い方について、詳しく別の記事にまとめますが、今のところ全く問題なく使えています。

搾乳機を使う場合は、こんな便利なアイテムを使うと両手が空いて時間を有効活用できます。

・また、夜寝る前に、腹持ちのよいミルクをあげるとよいともアドバイスいただきました。

授乳は最初は痛みも伴いますし、ミルクよりも毎回時間はかかりますし、本当に母乳である必要があるのかな?と何度も自問自答しました。一般的には、母乳だと、コストがかからない、免疫が移行される、母親のダイエットになるなどのメリットがうたわれていますが、軌道にのってきた今になって思うのは、なんやかや空いた時間は自分に費やしてしまう中で、授乳のおかげで強制的にでも息子としっかり触れ合う時間がとれているのが最大のメリットかなとも思います。

 

その他、この時期に気をつけていたことなどをいくつか。

・時々おむつからおしっこが漏れることがあったのですが、おむつのテープを斜め下にキツめにしめて、おむつを履かせた後に両太ももの周りにギャザーがちゃんと外側にでるようにしてから漏れることがなくなりました。

筋力をつけて発達を促すために、tummy timeをもうけるようにしました。毎日数回、数分間うつぶせ寝させます。窒息が怖いので、必ずどちらかの親が見ている間に行います。

・窒息防止のために常に仰向きに寝かせていますが、頭の形が気になるので、寝ている時の頭の向きをできるだけ左右均等になるように動かしてました。

・生後しばらくは、耳の形が折れていたので、授乳の間に立てるようにしてました。生後1ヶ月もすると、耳も大きくなって、折れはなくなりました。

・息子の場合、生後数日でへその緒が取れました。

 

(5日目)2回目の小児科検診

  • 息子の成長

前回測定時には生理的体重減少で体重が減っていましたが、そこからまた少し増えていました。

体重・身長・頭囲:3015g・51cm・データなし

 

  • 検査内容

・黄疸症状が改善していることを目視で確認しました。

・身長や体重以外に、反射運動など全身状態を確認しました。

 

生後2週目

(9日目)ニューボーンフォト・日本領事館に出生届提出

ニューボーンフォトを撮影しました。生後2週間以内が、新生児らしさが残っているのでよいようで、産前にネットで検索して評判の良いカメラマンに連絡をとってお願いしました。出産翌日に最終的な日程調整を行いました。

当日は、カメラマンが機材や撮影に使う小物を持って、自宅に来てくれました。撮影時間は1−1.5時間で、小物は色の組み合わせなど選びましたが、ポージングは全ておまかせしました。カメラマンは2人の息子さんがいて、子供の扱いにはとても慣れていました。

撮影の様子↓

    

撮影してから2週間後くらいに、見本の写真が指定のウェブページにアップされて、そこから気に入った10枚を選んで伝えると、最終的な修正を施した完成された写真がウェブページにアップされて、ダウンロードできる仕組みになっていました。値段は合計$350でした。基本料金が$300で、自宅がカメラマンの家から30分以内だったので、トラベルフィーが$50でした。写真は10枚選べますが、1枚追加するとプラス$7、5枚追加するとプラス$30でした。

完成写真↓

写真は、赤ちゃんだけ、夫と赤ちゃん、私と赤ちゃん、3人の4種類を撮りました。完成度は高く、今でも時々見返してますし、少し値がはりますが、撮影して本当に良かったです。ニューボーンフォトを専門にしているカメラマンであれば、$350は割と安めかと思います。もっと安くしたい場合は、顧客と地元の専門家をマッチングするサービス、Thumbtackで検索すると、ニューボーンフォト専門でなくても写真家が沢山でてくるので、そこからお願いするのも1つの方法かと思います。

また、この日に日本領事館に行って息子の出生届を提出しました。生後3ヶ月以内に提出しないと、日本国籍が得られません。産後の様々な手続きについては、また別の記事にまとめますが、産後、病院に行く以外、ずっと自宅で昼夜の堺のない生活を送っていて気分が下がっていたので、こうして外出することで良い気分転換になりました。

 

(10日目)2回目の助産師さん訪問

この日は助産師さんに自宅に来てもらい、授乳の方法、息子の便秘解消法、沐浴の方法を教わりました。

  • 授乳の方法

・授乳ではうつむきにになりがちなので、体に負担をかけないように、背筋を伸ばして前を向いて、クッションも利用しながらリラックスできる体勢を作ることを指導されました。授乳クッションというと、こちらがポピュラーかもしれませんが、

助産師さんにおすすめいただいたこちらは、本当に使い勝手がよいです。安定感があり、背中に支えがあるので姿勢もよくなりますし、ポケットがあるのでガーゼなどすぐに取り出せます。

・母乳は朝沢山でるので、朝搾乳して、不足する夜にあげるのも1つの方法だそうです。

・母乳の量が足りているか気になると相談したところ、赤ちゃん用のスケールを借りることができました。グラム単位で測定できるので、おっぱいが軌道にのるまで不安な場合はあると安心できるかと思います。

  • 便秘解消方法

息子がしばらく便秘が続いていたので、腸の運動と、綿棒浣腸のやり方を教わりました。

腸の運動は、両足を持ち上げてお腹の方にぐっと引き寄せてあげます。こうすると、腸が動いてうんちが出やすくなるようです。

綿棒浣腸は、こちらの動画でも詳しく説明されていますが、綿棒の先にオイルやワセリンを塗って、肛門から出し入れすると、うんちがどばっとでてくるそうです。勇気をもって綿棒をかなり奥まで入れる必要があるのですが、結局私は怖くてできず、そうこうしているうちに便秘が自然と治ったので私自身はまだ効果を実感できていません笑

  • 沐浴の方法

アメリカでは、沐浴は週2回くらいでよいと言われますが、日本はアメリカより湿気が多く日、日本人は汗腺の数が多くて汗をかきやすいので、もう少し頻繁に入れてあげた方がよいみたいです。実際、私も最初は息子を週2回くらいしか入れていなかったのですが、湿疹がひどくなったので、2日に1回入れるようにしたら湿疹が治まりました。

沐浴はのどが渇くので、授乳する前に行うのが理想的です。空腹すぎたり、満腹な状態での沐浴は、負担になるのでよくないそうです。

バスタブに39度前後のお湯をはって、赤ちゃんをいれたら、安心するようにお腹にガーゼをのせてお湯をかけてあげます。

濡らしたガーゼで頭を洗い、石鹸を手につけて頭を洗ったら、ガーゼで洗い流します。

それから石鹸を手につけて首周り、脇の下、太ももの付け根を重点的に、後はお腹や背中を洗ってガーゼで洗い流したら、最後にお腹にのせたガーゼを外して、バケツにいれたキレイなお湯で足元から上半身の方に向けてかけてあげて、石鹸を洗い流して完了。

最後に保湿をしてあげます。新しい保湿剤を使う時は、皮膚が薄い太ももの内側に少量つけて、20分後に赤くなっていなければ問題なく使えます

(12日目)3回目の小児科検診

  • 息子の成長

生理的体重減少後、無事に出生体重を上回るまで大きくなりました。

体重・身長・頭囲:3190g・52.1cm・34cm

 

  • 検査内容

・身長や体重以外に、反射運動など全身状態を確認しました。

・出産時に病院で受けた遺伝子検査の結果を聞きました。特に問題がなければ何も言われないようで、こちらから聞いて初めて結果を調べて教えてくれるという流れでした。

・私が住むエリアは日照時間が短いため、ビタミンDを摂取するように指導をうけました。ですので、こちらを毎日1滴、授乳の時に乳首(もしくは乳頭保護器)の先にたらしてあげています。

生後3週目

この週は特に何も予定はありませんでした。

生後4週目

(21日目・23日目)初めての友人訪問

産後初めて友人に会いました。自宅に来てもらって息子に会ってもらい、軽く食事をしました。友人が来ている間は、授乳でなくミルクにすることで、何も問題なく楽しむことができました。日々育児に追われる中で、友人との会話は一番の気晴らしになります。

(24日目)パスポート申請

出生届と合わせてこちらもまた別の記事にまとめますが、家の近くのUSPSで息子のアメリカのパスポート申請を行いました。現時点では申請してから取得までに10−12週間かかりますが、追加で$60支払えば3−4週間で取得可能です。

ちなみに日本のパスポート申請は、出生届を提出してから2ヶ月ほどして戸籍に反映されるので、その後の手続きとなります。

(26日目)4回目の小児科検診(1ヶ月検診)

  • 息子の成長

順調に身長・体重が増えていました。

体重・身長・頭囲:3880g・56cm・37.5cm
  • 検査内容

・身長や体重以外に、反射運動など全身状態を確認しました。

・湿疹がひどく相談しましたが、生後2、3ヶ月は問題ないと言われました。

ただその後、顔だけでなく全身に湿疹がでてきたので、保湿剤をアメリカで購入したdoveから日本から持参してきたキュレルのローションに変更したところ、きれいに治まりました。

同じように肌トラブルのある人は、保湿剤を変えてみるとよいかもしれません

・粉ミルクの水は、水道水をブリタなどでフィルタリングしたものを殺菌することなくそのまま使うので問題ないと言われました。

・私がコロナのワクチンを摂取することについては、子供にも母乳を介して抗体がいくことも期待できるので、推奨すると言われました。

・これまで頻繁に検診がありましたが、次は1ヶ月後の2ヶ月検診です。

 

以上が、産後1ヶ月間、どの時期に何をしたのかのまとめです。次の記事で生活スタイル、必須アイテムについてまとめます。

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まり
アメリカで2人の男の子を出産後、本帰国した30代。帰国後は4匹のコリーと子育て中。アメリカ・日本での妊娠・出産にまつわる情報を発信中。 好きなものは、犬・ミステリー小説・タイムトラベルもの。