アメリカで出産後、必要な手続きについてまとめました。主に必要な手続きとしては、
アメリカ側
- 出生届提出
- SSN取得
- パスポート取得
日本側
- 出生届提出
- パスポート取得
の5点です。順に手続き方法を説明します。
アメリカ側
出生届提出、SSN取得
私の場合は、出産した病院で両方ともできました。出生届の書類に、SSNを取得するか?という欄があって、そこにチェックを入れることでSSNの申請もできました。書類は、何も言わずとも病院のスタッフが出産した日に手渡してくれました。必要事項を記入して、入院中にスタッフに手渡して手続き完了です。
特に準備する物はありませんが、両親の出生場所を記載する箇所があるので、戸籍謄本もしくは戸籍謄本の写真データを病院に持参しておくと、産後の疲れた頭でも間違えることなく安心して記入できると思います。
1点注意事項としては、Parent 1とParent 2の欄に父親と母親の情報を記入するのですが、書類の後ろの方でParent 1のPregnancy Historyを書く欄があるので、Parent 1に母親の情報を、Parent 2に父親の情報を記載するようにしてください。
出生証明書は、出生届を提出してからおよそ2週間後から、出産した市の公式ホームページで発行申請ができ、申請して4日後に届きました。
SSNは、出生届を提出してから10日後に届きました。
パスポート取得
市発行の出生証明書が必要となるので、上記の出生証明書を取得してからの手続きとなります。手続きは、Post Officeで行いましたが、ネットで検索すると、パスポート申請に対応している家から一番近いPost Officeを調べることができます。事前にオンラインで予約を入れて、当日は私・夫・息子の3人で手続きをしに行きました。申請手続きには、パスポートを取得する本人である赤ちゃんは必ず行く必要があり、父親は、追加で指定の書類(下記のサイトに書いてあります)を提出すれば同行しなくてもよいようです。
- DS11フォーム
上記のサイトで必要情報を入力すると、自動的に必要箇所を埋めた完成版pdfが出力されるので、そちらを印刷して持っていきました。
- 出生証明書原本
アメリカ国民である証明として、市から発行してもらった公式の出生証明書原本を持っていきました。
- 出生証明書のコピー2枚
アメリカ国民である証明として、また、親子の関係を証明するものとして、片面白黒印刷したものを2枚持っていきました。
- 両親のパスポート原本とそのコピー
両親のIDとして、それぞれのパスポート原本と、片面白黒印刷したものを持っていきました。
- 赤ちゃんの写真
白地背景で目を開けている2×2インチの写真が必要になります。赤ちゃんの場合は、撮影が大変なので、大人と比べて規定は割とゆるいです。CVSでパスポート写真を印刷すると、およそ15ドルするのですが、こちらのサイトを使うと、およそ6ドルで済みます!iPhoneなどで撮影した顔写真をこのサイトにアップロードすると、パスポートの規定に合わせて自動的にトリミング・修正されたデータを6ドルでダウンロードできます。このデータをCVSで4×6インチとして印刷すると0.33ドルで済み、写真部分を切り取ればパスポート写真を2枚用意できます。
このサイトはとても便利で、背景は自動的に切り抜いて白くしてくれますし、顔の位置も自動的に調整してくれます。また、写真がパスポート用として問題ないかどうか、確認して結果をすぐメールで知らせてくれて、もし問題があるようならば、修正点を教えてくれて、さらに追加料金無しで撮り直しができます。
- 支払い用のチェック2枚、念の為キャッシュ
私はパスポートbookだけ申請しましたが、パスポートの申請費用80ドルと、手続き費用35ドルそれぞれのチェックを用意しました。また、キャッシュしか受け付けないところもあるようだったので、念の為キャッシュも持っていきました(私が行ったPost Officeはチェックが使えました)。
以上が、私が実際に持参した物で、私が申請した時は、10-12週間後にパスポートが届くと言われ、その前に日本に帰国するかもしれなかったので、追加で60ドル支払って、パスポートの発行を4-6週間に早めてもらいました。実際に4週間ほどで届きました。
日本側
出生届提出
出産後、3ヶ月以内に出生届を提出しないと、赤ちゃんは日本国籍を取得できなくなってしまうので、早めの手続きをオススメします。アメリカにある日本領事館で手続きを行いました。申請は、父親か母親だけで行なえます。必要書類は事前に領事館に取りに行きました(同じタイミングでパスポート取得に必要な書類も受け取りました)。
- 出生届 2枚
こちらは、事前に領事館で書類を受け取りに行きました。同じものを2枚作成します。
- 出生証明書原本とそのコピー
こちらは、上記アメリカ側の手続きを経て取得できる市発行のものでも、入院中に病院に発行してもらえる簡易版のものでも大丈夫でした。私は入院中に病院で発行してもらった出生証明書を持っていきました。
- 同証明書の和訳 2枚
- 届出人(父または母)のパスポート
私が申請手続きを行ったので、私のパスポートを持っていきました。
申請後、戸籍が反映されるまでに2ヶ月ほどかかると言われ、2ヶ月後に日本にいる母親に市役所で確認してもらったところ、ちゃんと反映されていました。
パスポート取得
赤ちゃんの米国パスポートが必要になるので、アメリカ側のパスポート取得手続きを終えてから、また、赤ちゃんの戸籍が反映された戸籍謄本が必要になるので、日本側の出生届を提出してから約2ヶ月後にようやく手続きが行えます。アメリカにある日本領事館で手続きを行いました。申請は、父親か母親だけで行なえますが、受け取りは赤ちゃん本人も行かなくてはいけません。必要書類は事前に領事館に取りに行きました(同じタイミングで出生届に必要な書類も受け取りました)。
必要書類についての詳細は、領事館のホームページに記載がありますが、
- 旅券発給申請書 1枚
こちらも、出生届同様に、事前に領事館で書類を受け取りに行きました。
- 写真 1枚
サイズは縦4.5cm×横3.5cm、白黒、カラーいずれも可能です。アメリカのパスポート取得の際にも使ったこちらのサイトがここでも大活躍です。赤ちゃんの写真をこのサイトにアップロードして、生成されたデータをCVSで4×6インチとして印刷して、写真部分を切り取れば、パスポート写真を6ドルで4枚用意できます。
- 戸籍謄(抄)本 1枚(6カ月以内に発行されたもの)
日本にいる母親に戸籍の反映を確認してもらったタイミングで戸籍謄本を取得してもらって、アメリカに郵送してもらいました。
- 米国滞在資格が確認できる書類(米国査証、I-20、DS-2019、永住権(グリーンカード)、米国旅券等)
アメリカのパスポートを持っていきました。
申請して翌週には取得できました。受け取りには、赤ちゃんも一緒に連れていき、56ドル支払いました。
以上が、産後に必要な手続きです。ある手続きで、他の手続きで取得した書類が必要になったりと、ちょっとパズルみたいですが、今回ここに書いた順番で手続きしていけば問題ないかと思います(日本の出生届は、産後すぐに手続きできます)!
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